2024年の状況指標のご報告。
最初に
資源を保護して『釣れる』霞ヶ浦・北浦を目指して、霞ヶ浦・北浦を拠点に営業・活動されているマリーナ・ボート販売&ボート整備店・レンタルボート店、霞ヶ浦・北浦でボートを使った大会を主催されている釣り具店・トーナメント団体・トーナメント主催者などにお声掛けして協議会を開催したのが2022年12月17日なので1年ちょっとが経ちました。協議会に参加してご協力いただいた業者の皆様・トーナメント団体の皆様、そして協議会のお願いにご賛同・ご協力いただいたアングラーの皆様に感謝申し上げます。
状況は下げ止まりつつある!?
一昨年の協議会で議論を始める前にお示ししたのが、W.B.S.・JB・NBCなどの霞ヶ浦・北浦で行われた大会の結果から見える状況でした。各トーナメント団体の結果から『参加した選手(艇数)が何匹ウエイインできたのか』を数値化して2018年から2023年末までの推移をグラフ化(1年間の移動平均)しました。
今回は2024年の結果を反映したグラフをお知らせいたします。
起点とした2018年末の数値と比べると雲泥の差ではあるものの、全体的には下げ止まりつつあるのかなと感じます。ご協力いただいている資源保護活動の成果がすぐに反映されることはないと思いますが、活動を継続することで上昇カーブを描いてくれることを願うばかりです。
気になる新利根川
気になるのはNBC新利根の数値です。下げ止まることなく、下降傾向です。NBCチャプター新利根の開催場所である新利根川は大雨などの影響を受けやすい環境なので、数値の変動が大きいです。もう少し大きなトレンドで確認するために2年間の移動平均でグラフ化してみると・・・
やはり、右肩下がり・・・下げ止まった感じは見られません。
新利根川でレンタルボート店を営業されている松屋ボートさんは遊漁承認証(釣り券)の義務化や釣り自粛エリアの設定をどこよりも早く推進するなど、霞ヶ浦・北浦水系では最も資源保護活動に積極的な業者さんです。
それでも下降傾向にあるエリアということになります。理由を松屋ボートさんにお聞きすると『ナガエツルノゲイトウの影響が大きいのでは。』とのことでした。
近年、新利根川にはナガエツルノゲイトウの繁殖が進んでいます。
これにより、ボートの航行に影響が出てフィールドを自由に動き回ることができなかったり、シャローが釣りにならないなどの理由により、釣果に影響している可能性があるとのことでした。
一方でナガエツルノゲイトウはエビや小魚・バスの隠れ家になっていたりするのでナガエツルノゲイトウの繁殖が新利根川の資源を保護して増やすことに貢献しているとしたら、なんとも皮肉な話です。
最後にお願いです
新利根川ではシーズン中は毎週のように大小のトーナメントが開催される人気のフィールドです。新利根川で開催する大会の運営に携わっているアングラーの皆様が当ブログを見ていらっしゃるなら、デジタルウエイインの採用など、少しでも魚に優しい大会運営を心掛けていただけると幸いです。
また、協議会としては今年も遊漁承認証(釣り券)の購入推進や釣り自粛エリア設定を継続する予定です。昨年以上にご協力いただけると助かります。