コウノトリが釣り人に幸せを運んできた!?

ご無沙汰しております。

すでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、10月9日に茨城新聞から『JAグループ茨城は農薬「ネオニコチノイド系」の使用削減を目標にする』というニュースが配信されました。

JAグループ茨城は、10月末に開く今後3年間の基本方針を決める「県JA大会」で、生物などの減少につながるとされる農薬「ネオニコチノイド系」の使用削減を目標に掲げている。今夏、この農薬を数年使わなかった同県水戸市常澄地区の田んぼで、国の特別天然記念物コウノトリが確認された。JA関係者は環境に配慮してきた結果と受け止め、「農産物全体に広げ、持続可能で高付加価値な農業を目指したい」と見据える。

茨城新聞クロスアイより

「ネオニコチノイド系」の農薬についてはBasserを発刊しているつり人社から発売されている「魚はなぜ減った?見えない真犯人を追う」という本や「つり人社オンライン」での情報発信などでご存じの方も多いと思います。

昨年末に開催した霞ヶ浦・北浦資源保護協議会でも水質・水位・農薬などの影響が意見に上がりました。

ただ、水質・水位・農薬などの影響は釣り人だけの努力で解決できる簡単な問題ではないので霞ヶ浦・北浦資源保護協議会の方策には取り上げませんでした。それが『幸せを運んでくる』と言われている国の特別天然記念物であるコウノトリがきっかけで動き出そうとしてます。

ところでコウノトリって外浪逆浦や常陸利根川がある神栖市や北浦がある行方市で自然繁殖しているのをご存じですか?

茨城でコウノトリ10羽誕生 神栖・行方  自然繁殖 「無事に巣立って」

茨城新聞クロスアイより

昨年は6羽のヒナが巣立ち、今年は10羽のヒナが生まれています。

神栖市の広報でも紹介されています。

2・3ページ 特集「コウノトリ」1 (PDF 935.3KB)
4・5ページ 特集「コウノトリ」2 (PDF 858.8KB)

広報には

去年の時点で日本のコウノトリは約360個体まで増え、ほぼ全国で目撃されています。ただし、繁殖しているのは47都道府県のうち13府県だけです。コウノトリは全国各地をぐるっと回って、最後に繁殖したいところに行って定着するパターンが多いので、神栖市がコウノトリに選ばれたということになりますね。選ばれた理由は、自然豊かでエサが豊富にあることに加え、地元の皆さんに愛されて受け入れてもらっているからだと思います。

とあります。そして今年、「ネオニコチノイド系」の農薬を数年使わなかった水戸にある田んぼにコウノトリがやってきたということで農薬「ネオニコチノイド系」の使用削減という方針が掲げられたというわけです。

実は今春、事務局を担当している私が勤めるハーツマリンそばの田んぼにもコウノトリが飛来してエサを獲っていました。

サギより明らかに大きくて最初はツルかと思いました・・・(^_^;)

コウノトリが運んできた「農薬ネオニコチノイド系の使用削減」という方針が、動物性プランクトンやエビなどが増加!⇒ワカサギなどの霞ヶ浦・北浦の資源が豊かになる!⇒魚がたくさん釣れる湖に!という連鎖ができて「釣り人の幸せ」につながることを願ってやみません。