遊漁承認証(釣り券)について
新利根川にある松屋ボートさんでボートを借りて釣りをされる方はご存じだ思いますが、今年の1月から松屋ボートさんや水神屋さんでレンタルボートを借りて釣りをするお客様に遊漁承認証(釣り券)の購入をお願いすると案内がありました。
経緯や松屋ボートさんの思いについては下記リンクのブログをご覧ください。
松屋ボート釣果ブログ:遊漁券について
昨年、松屋ボートさんに協議会開催の相談をした時に教えていただいたのが、遊漁承認証(釣り券)のことでした。ブログに書いてある経緯や思いも聞かせていただきました。また、霞ヶ浦・北浦資源保護協議会の会合でもいろいろと教えていただきました。
お恥ずかしい話ですが、私自身は遊漁承認証(釣り券)の存在自体は知っていましたが、必要なエリアやどこで買えるのかなど、知らないことばかりでした。事務局として少しは勉強しなくては・・・と思い、自分なりに調べてみましたので皆さんにシェアしたいと思います。
霞ヶ浦・北浦は『海』です
まず押さえておきたいのが、霞ヶ浦・北浦は『海』だということです。実際には湖沼ですが、漁業法上は内水面ではなく、海区指定を受け、海と同じ漁業制度がとられています。したがって、霞ヶ浦・北浦は海と同様に、遊漁承認証(釣り券)を購入しなくても釣りを楽しむことができます。
参照:https://www.pref.ibaraki.jp/kagyotyo/gaiyo.html
茨城県の内水面とは!?
遊漁承認証(釣り券)が必要なエリアは茨城県内水面になります。では、茨城県内水面はどこかというと『霞ヶ浦・北浦を除くほとんどの河川や湖沼』で下記リンクに詳細が記載されています。
参照:https://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/kasui/shinko/kisoku-kyokai.html
霞ヶ浦・北浦だと、いわゆる流入河川と常陸利根川になります。
霞ヶ浦・北浦と内水面の境界線の詳細は下記リンクで確認することができます。
図示はされていませんが、『9 その他の河川・水路』も遊漁承認証(釣り券)が必要です。つまり花室川・清明川・菱木川・梶無川・夜越川・前川・掘割川など、ボートアングラーが良く釣りをする河川も内水面です。
境線が特殊なのが桜川と常陸利根川です。桜川の場合、河口に河川管理境界を示す標識があるそうで、それを結んだ線より上流が内水面となります。
常陸利根川はキロ杭と水神祠鳥居左脚とを結んだ線とありますが、ちょっとわかりづらいですね。ボートアングラーにとっては通称『ナサチン』の岬と対岸にある賀水位観測所を結んだ線より下流とイメージすればわかりやすいと思います。
遊漁承認証(釣り券)はいくら!?どこで買える!?
遊漁承認証(釣り券)の価格と購入できることろは茨城県のホームページに記載がありました。
遊漁承認証は、各内水面漁業協同組合、釣り具店、茨城県内水面漁業協同組合連合会、県庁舎1階売店で販売していて、「あゆ」・「やまめ」・「いわな」が河川別単独券、「さくらます」が2河川共通券、その他の雑魚は県内共通券となります。
茨城県ホームページ
私たちアングラーが対象となるのは雑魚の県内共通券になります。価格は以下の通りで購入すると雑魚を釣りするのであれば茨城県内の内水面のどこでも釣りをすることができます。
では、遊漁承認証(釣り券)はどこで買えるのか!?具体的な店名などが知りたいと思い、頑張ってググったところ、発見しました!
当該ページの『漁業権遊漁規則について』のところに貼ってあるPDFリンクに遊漁承認証(釣り券)を販売している各漁業協同組合事務所や店舗などが記載されていました。
参照:令和5年12月28日茨城県報号外第109号(PDF:452KB)
多くはあゆ・やまめ・いわな・さくらますの遊漁承認証(釣り券)を販売されているお店だと思います。
チェーン店の上州屋さんやキャスティングさん、(34)のたまやボートさん、(35)の吉乃屋ボートさんは牛久沼に行かれるアングラーに、(36)の一竿堂釣具店さん、(38)の増山釣具店さん、(39)の我孫子屋釣具店さん、(47)のプロショップランカーズさんなどは霞ヶ浦・北浦の西方面にお住いのアングラーには馴染みのお店ですね。
また、(44)のWORLD BASS SOCIETY(ワールドバスソサエティー)は参加選手に遊漁承認証(釣り券)購入を義務付けていて大会当日の受付時に購入できるそうです。
霞ヶ浦・北浦資源保護協議会として
一覧を見て感じたのが、霞ヶ浦の東南から北浦にかけてのエリアに取り扱いのお店が少ないこと。私が住んでいる神栖市には常陸川漁業協同組合しかありませんでした。
前回のブログにも記載しましたが、霞ヶ浦・北浦資源保護協議会の活動の第一歩として以下の方策を掲げました。
霞ヶ浦・北浦資源保護協議会ブログ
- アングラーが遊漁券を積極的に購入することで漁協などの行政との関係を構築、ベイトフィッシュやワカサギなどの資源放流につなげる
- アングラーが手軽に遊漁券を買えるよう、多くのマリーナや釣り具店などで購入できる環境を構築する
- 各トーナメント団体と4・5・6月のトーナメントの在り方や魚に優しいトーナメント・大会数の削減・トーナメント自粛エリア(資源保護エリア)などを協議する
- 霞ヶ浦・北浦をいくつかのエリアに分割してそれぞれのエリアで営業している業者で協議して保護自粛エリアを設定、お客様に協力を呼び掛ける
項目1・2を実現するためにまずは私が勤めるHEARTS MARINE(ハーツマリン)で取り扱うことができないか、常陸川漁業協同組合に相談してみました。こちらの思いをお伝えしたところ、スムーズに話が進んで3月中旬には販売できそうです。
販売できるようになりましたら当ブログでお知らせするとともに、販売していただける業者を増やす活動をしたいと考えています。
最後にお願いです
遊漁承認証(釣り券)を購入できる一覧を見て『近くで買えるじゃん!』と思った方は今年の初釣りの前に購入していただけると助かります。そしてほかのアングラーの目に留まるようにご自身のSNSで『遊漁承認証(釣り券)を買ったよ!』とUPしてください。
内水面に指定された河川で釣りをすることがあるオカッパリアングラーの皆さんも積極的に遊漁承認証(釣り券)を購入していただけると助かります。そしてご自身のSNSで『遊漁承認証(釣り券)を買ったよ!』とUPしてください。
遊漁承認証(釣り券)を買えるところが増えて、買ったアングラーがSNSにUPすることで購入の輪が広がって、購入することで漁業組合と良い関係が構築ができて、今まで以上に資源放流や環境整備が進む!そんな好循環が生まれることを切に願っています。